社会復帰概論

むずかしいです

2018-01-01から1年間の記事一覧

年の瀬

普段僕は少し考えてからブログを投稿するのだけれど、今書きたいことがあって、はじめて指の赴くままにブログを書いている。ここまでして言いたかったことは何かというと、年の瀬というものが、僕は好きだ。ということである。年の瀬はいい。普段と時間の流…

夏(休み)の終わり

秋になった。 大学の前の歩道には靴や轍のついた銀杏の実が鏤められていた。塗れる黄色とその強烈な匂いは唐突に季節を僕に知覚させた。 どちらかというと僕は、金木犀の香りで切り傷から染みるように秋の訪れに浸りたかったのだが、殴打されるように目を覚…

混迷

誰しも日々悩みがあったり、そうでなくともやらなければならないことに押し潰されそうになりながら生きているもんだろうとは思う。だが、やはり誰しもそれらが幾つか、幾つも重なってくると雁字搦めになって手の出しようがなくなってしまうものだろうと思う…

空想

最近、ふとした隙に人を殺すことを考える。 見たこともなければやったことなど当然ないその光景を、気づけば僕は在在と頭の中に描いている。 その中で僕はいつも人を刺す。その鋭利な切先が人の体に沈んでいく感覚が他に代えられず、毎回刃物で人を刺してい…

幸福

目下、電車に飛び込んで自殺した女子高生が話題になっている。女子に限らず高校生の自殺など枚挙に遑がないのだが(まあそんな実情を呈している現代は中々歪んでると思うがそれは置いておいて)、彼女が騒がれている理由は、ツイキャスでその様子を配信してい…

回送

最寄駅、向かいのプラットホームに電車が停車した。 えらい長く停まっているなあ、と思ってふと見上げると、向かいの列車は不意に見たこともない行先をいくつも表示したあと、回送の二文字を吐き出した。 あぁ、羨ましいな、と思った。 彼は使命を与えられ、…

家族

初めて一人で映画を見ることにした。表題は『万引き家族』。他は何も知らない。どこかの映画賞を獲ったことくらいか。小説を選ぶ時と似た感覚。表題から心というか、精神に重くのしかかってくる感覚。それを大切にしたかったから、作品紹介を見るのはやめて…

狡い

以下は数週間前に残した私の手記である。昨日の夜中過ぎ。久しぶりの友達からの電話が鳴った。(電話をくれた子とは別の)友達の訃報だった。信じられない、と思いつつも動揺した。一晩中動悸がした。数時間前に通夜があった。そんな形で友達と久しぶりに会う…

選択

僕の知人たち一人ひとりはそれぞれ別の人生を歩んでいる。街ですれ違う人々、電車で隣に座った人でさえ1人として同じ人生を歩む人はいない。あまりにも理不尽に、だが至極当然のこととしてそれはある。それだけ数多の人がそれぞれの人生を過ごしていながら、…

怠惰

周囲の友人が書くブログなるものを、阿呆の僕も書いてみようと思う。友人が何のために書いてるのかは知らないが、僕はあくまで自己整理のために書く。自分に向かって自分語りをしたい。そういうわけで、他人に向けて書いてはないので稚拙ではあろうが許して…