社会復帰概論

むずかしいです

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お前絶対ドラマーやろ。という人が御堂筋線なんば駅を降車する人の流れと逆さまに歩いてゆく。その手は交差したりしなかったりしながら、太腿でリズミカルな音を鳴らしている。人の振り見てなんとやらとはよく言ったもんで、僕がかえって独りで恥ずかしくなった。

今週は、新しいバイト先に初めて勤めたり、友達に会うことが特に多かったりでばたばたと踊っていたけれど、殊更なにかあったわけではなかった。慌てていたから何も見てられなかっただけだとは思うけど、僕はとても凪いでいた。僕は、こういう時間の記憶たちを振り返って、落ち着いてきたんだな、と思う質なのだけどみんなはどうなんだろう。まだ僕は浮足立っているだろうか。ぐるぐる。

新しいバイト先に出勤したというのは火曜日の話で、それ以来全くバイトしてない。というかシフトを外された。僕のシフト希望を蹴って隣店からヘルプを借りてるの、本当に解せないというか遣る瀬ないしお金ない。なによりぽっかり空いた時間の穴をどう埋められるでもなく、蒸し暑い布団のなかでもそりもそりと寝返りを打つしかなくなってしまって、扇風機の生温い風に乗って心に名状しがたい錘が乗る。というか圧がかかってしまう。肘鉄を食らって参ってしまうのが怖いから唐突に友達を誘えないし、お金も一人遊びする勇気もないから一人で街へは出られない。ひとりでこうしてると、鬱鬱と繁ってくる森みたいな内心に顔色まで鬱鬱としてくるばかりだ。僕自身で生きていくにはどうしたらいいかな、と検索してみても出てくるものは何もないし、僕は明日からも友達と遊んで悠長に暮らしていようかなあ。